商売の方法は十人十色
一般的に言われている転売屋は、商品を買い占めて高く売りつける強欲な悪徳商人というイメージですが、一口に転売屋と言ってもその手法は多岐にわたります。
問屋さんと契約して商品を卸すのも、中古ショップで掘り出し物を見つけるのも、ブックオフで108円のコーナーを漁るのも、すべて広義で言えば転売行為です。
メディアなどでよく言われるチケットやプレミア商品の買い占めは、あくまで様々な手法の一部、ほんの上澄みの部分でしかありません。
とりあえず当サイトを見てくださった方に、ウチで行っている転売の大まかな手法をご説明します。




電脳せどりを選んだ理由
ウチは副業で転売、せどりを行っています。限られた時間の中で、自分にできる方法を模索していったら自然にネット上での仕入れ、販売を行うようになりました。
まず私は車の免許がなく、今後も取る予定がありません。もし取得したら無駄な死体がいくつか増えることになると思うからです。
そのため店舗を回って中古家電などを大量に仕入れるという店舗せどりの手法がまず向いていませんでした。
始めた頃は大手家電量販店や、リサイクルショップ各店舗を回って新品も中古もチェックしていたのですが、ほぼほぼ全く仕入れはできず、一日かけて店内を全部チェックし、純利益は1万円出るかどうか。
ここで「おや?」と思うわけです。



1万円のものを6千円で仕入れるというラッキーを、10件こなしてようやく2万円。月収20万円(せいぜいアルバイト程度)の収入が欲しいなら100件見つけて売りきらないといけない。
このペースで毎月店舗を回って仕入れができるのか?
それをこの先ずっと続けていけるのか?
無理ゲーじゃね?
電脳、店舗の仕入れのメリット・デメリット
決して店舗せどりを否定するわけではありません。今でも各店舗を回ってもっと稼いでらっしゃる方も大勢います。
ただ、私にはそれができるとも思えなかったし、これから何年も続けていくのにふさわしい「仕事」には思えなかった。
店員さんに睨まれたり、わざとらしく体をぶつけられたり、他のお客さんに白い目で見られながら平日の昼間からブックオフでピコピコとバーコードを使って検索するのも胸を張って仕事と言える気がしなかった。
それで自分にできることとそうでないことを分けました。結果、自分にできるのはネット通販を利用した仕入れであると思い至りました。
家にいながらできる
店員に怒られない
遠い、田舎だと不利などの地理的な制約を受けない
大量に注文できる
時間を節約できる
検索が効率的
売買契約が履歴に残り帳簿をつけるのが簡単



利益率が低い
競争が激しい
値下げ合戦になりがち
赤字、失敗も多い
不健康になりがち
誰でも一瞬でアクセスできるということは、それだけライバルも多いということです。
店舗せどりならそのお店にに行かない人とは競争になりませんが、ネット通販は全国民が相手です。
当然、売る側だってAmazonの価格と合わせてくる、利益は薄い、それをみんなで群がる、いざ売ってみたらみんな同じ商品を出品して価格競争。
薄利多売とはこのことです。

仕入れに対する考え方
ここでまた考えるわけです。

「せどり、転売で月収100万超え」の人達がたくさんいる理由
だとすると、100万円を稼ぐためには1万円の商品を6千円で入れて、500点売らないといけないわけです。毎月家電量販店で500点以上の商品を入れることって可能ですか?しかもそれらが全部値崩れせずに一ヶ月で売り切れる…
もしそれが本当ならヤマダ電機の売り場は転売屋でごった返しているはずです。しかしそうはならない。
そもそもそんな美味しい差額が出る商品はめったにないことを自分の体験で知りました。
これはおかしい。または自分にはできないことだなと。
これは考えましたが、あったとしてもどうやって見つけたらいいのか?
それに「稼いでいます!」というブログの方は皆さん「メルマガで教えます!」というのですが、そんな特別な仕入れルートがあったらメルマガ会員が殺到してすぐに売り切れてしまうのでは?
そして紹介した本人は仕入れができなくなって困るのでは?
第一家電量販店が転売屋のために特別に安く売るルートなんて用意するとも思えないですよね。
ここで考えたことが、その後の問屋仕入れを模索する現在の手法につながっていきました。
でしょうね。
多分、大部分の月収自慢屋はこれだと思います。
孔雀が羽を大きく広げるのと同じようなもんです。モデルが自分のウエストを細く修正できる時代、売上の実績画面なんていくらでも加工できるんです。
ここで考えたことは、その後の詐欺師たちのからくりを知るのに役立ちました。



こうして私は、とにかくたくさんの商品の値動きを調べることを始めました。