
最近このブログの更新が滞りがちだとお嘆きのメールが多数届いています。

そんな多数の転売屋はココ見てないでしょ。どんな人が見てるの?

中東にお住まいのビンラディン様から。

ビンラディンが転売やってんのか。すげえな。

実は、絵に関することで新しい商売を少し始めましてね。試しにやってみた程度なのですが意外と良い収入になりまして。

そっち頑張っちゃってるかあ…まあ転売ではどう考えても三流だもんなあ…。

フィギュア転売もデザインの仕事も、好きだから続けられるという点は一緒ですよね。かと言って趣味だから無償でやるかというとそういうことではない。

好きなこととマネタイズすることはまた難しい問題だよね。売れなくても好きならいいかって言うとそれもまた厳しいし。

今回ご紹介するのは一人のコメディアンの生き方を通して、好きを仕事にするかどうかを考える本「ヒロシ/働き方1.9」です。
![]() | 新品価格 |

ヒロシです。今はキャンプ系youtuberになってるとです。

知ってる!あのヒロシは今youtuberになってんだよね!あの人のキャンプ動画結構見てるよ。

おっさんたちが集まってスーパーで買った食材を焼いて食べてるだけなのに、ものすごく美味しそうに見えてしまう不思議なチャンネルです。

アレがいいんだよ〜変な煽りとかないし自然で朴訥とした感じが。夜中に鉄板で焼いた餃子とかめっちゃ美味そうじゃん。

実は彼は売れなくなったからテレビから消えたのではなく、他人の輪の中に入るのが精神的に苦痛だったから自分から身を引いたことはご存知でしたか?

そうなん。じゃあなんで芸人になったんだろう。今のテレビってひな壇で大騒ぎする役が重宝されるじゃん。大御所をみんなで持ち上げるチームプレイっていうかさ。

前に島田紳助のドキュメンタリー見たけど、彼がタバコを手にすると20人くらいの弟子たちが一斉にライターを「ズバッ」て掲げるの。遅かったやつはクビになるんだよ。

そういうのが嫌だからテレビの仕事から一旦身を引いて、バンド、バー経営、そしてyoutuberといろいろ試した結果今の形になったそうです。

そもそも酒が飲めないのにホストになったらしいじゃん。どういう神経してるんだ…。
ヒロシに学ぶ、何でも挑戦してみようの精神


本著はそんなヒロシさんが、どのようにしてyoutuberとして成功を収めたのか、というマインドを解説した内容になっております。

えっyoutuber読本なの?

いえ、組織に属することの難しさ、個人で発信することの可能性などについて語るビジネス本です。必ずしもyoutubeやれというわけではありません…が…

が?

やっぱりこれ読んだらyoutuberになりたがっちゃうんじゃないでしょうか。だって成功事例としてyoutubeの素晴らしさが延々書かれてるんですから。

まあなあ…そうするとまた「好きなことで生きていくのは甘くないぞ!」みたいな説教になっちゃうんだよ。

内容的には余り詰まっていないと言うか、その辺の意識高い系坊やがツイッターで読んでるポエムと大差ない感じでした。

ああ、なんかわかる。行動しよう!とか常識を破ろう!とかそんなふわ~っとした感じのやつね。

時計の針は二度重なるんです!みたいな…。

ああいうの好きな人ならってことかな。

とはいえ、ヒロシさんは芸能界で苦労なさった方ですから、大きな組織の動きの鈍さ、決定権のない上司に振り回されるシステムの批判などは説得力があります。

その辺は今の芸能界がサラリーマン化しちゃったからってことかもね〜。
やはり人間は好きなことでしか生きていけない


本著の中で、好きなことと得意なことは違う。得意なことは褒められるから好きなだけで、評価低かったら辞めちゃうことは本当に好きなことではないから続かない、と書かれています。一つの真理だと思うんですよね。

それそれ。今のyoutuberってさ、好きなことで生きていくとか言いながら、どうやったら数稼げるか、儲かるか、って金のことしか見てないじゃん。で、結局上手い人の真似するだけ。それ本当に好きなことか?ってなるよね。

橘玲氏が著書の中で書かれていたとおり、結局は自分にできることしかできないんです。できないことはできるようにはならない。ヒロシさんだって努力してもお酒は飲めないんですよ。
![]() | 新品価格 |


あれでしょ「伽藍を捨ててバザールに向かえ」「恐竜の尾の中にチャンスを探せ」結局はそこに行き着いちゃうのかもしれない。

嫌なこと我慢したら報われる世界でもないしな!

にしても今は、就職したって恵まれた環境ですし、フリーでもこうやって配信など発表の機会があるんですから、悪くない時代だと思いますよ。
氷河期の頃なんて、仕事があるだけありがたいと思えって言われて一日14時間働くのが普通でしたからね。ネットもテレホーダイの時間しかかけられなかったしw
本の話に戻りますが、漫画家を例に出して個人でもpixivなどで発表することができるというのをヒロシが知っているのは驚きでしたね。テレビから身を引いた時期に色々勉強したのが忍ばれます。