「多少の傷」はどこまでOKなのか?

転売の日々
リエ
最近はコロナの影響で物騒な事件が多発しててさ。
シスター300
イオンの襲撃でもしたんですか。
リエ
そんなロサンゼルスの暴動みたいなこと起きてないよ。
シスター300
ロサンゼルス市警のコロンボ警部ってレインコート着てますけど、ロスってほとんど雨降らないんですよね。
リエ
そうなん!?じゃなくてウチの話だよ。車はつっこむわAmazonで買った商品はベッコベコに凹んでるわ。
シスター300
コロナで凹んだとは考えにくいですけど…。

フィギュアの箱に傷がある場合、どのくらいまで「新品」で出品できるのか

リエ
まず最初に3つ買ったんだよ。そしたら2つ、開け口のところがベリッ!とめくれてて、これはひどいと思って交換してもらった。
シスター300
そういうこともあるでしょうね。
リエ
しばらくしたらだいぶ値下がりしてたんで、追加でまた3つ購入したら今度は3つとも箱の上部がビリビリに切れ目入っててさ。
シスター300
6打数5安打ですか。
リエ
むしろ5三振だろ!Amazon様が出品してる新品でこれはないよなあ。じゃあ逆に言えばこれくらい箱がちぎれてても新品で出していいってことだよね?
Amazon公式ガイドラインから抜粋
シスター300
ガイドラインでは箱の状態については書かれていませんが…。
リエ
でも箱がちぎれた状態で売ったら怒られると思うんですけど!
シスター300
Amazonは転売することを前提に販売していませんから、中身が無事ならそれは「新品」なんですよ。

箱の痛みは新品で出せる、けど…あなたが購入者だったら?

リエ
それを言ったら我々だって転売屋を相手にしてるわけじゃないんですけどー。
シスター300
コンディションに「傷があることがあります」とか「テープ二度貼りあります」とか言い訳がグダグダと書かれてることがあるでしょう。
リエ
言い訳って言ってやるなよ。妙なクレームに対して先にお断りしてるわけよ。
シスター300
あれ書かれていると買う気が失せますけどね。それより何より、これだけ箱の状態に対して神経質なのってフィギュア独特のルールなんですよね。しかも暗黙の。
シスター300
コレクターズアイテムとしての側面が強いので、箱も商品の一部と考える説と、箱は商品を保護するためにあるのだから傷がついただけで価値が損なわれたとするのはおかしいとする説が同居しています。
リエ
それを言ったら箱グシャッとなってるやつが新品に紛れててウチに来たらやっぱり嫌だけど。
シスター300
細かいことを言ったらキリがないですよ。例えばメーカー検品の開封はどうなんだとか、買って、開封して触らずに封したら未開封と何が違うんだとか。
シスター300
開けたら何をされたかは買う前には全くわからないわけですから、「開封をもって中古とする」とするしかないんですよね。
リエ
メーカー検品は?
シスター300
工場で検品時に箱を開けてペロペロ舐めた後で箱に入れるワケないでしょう。箱の蓋を開けたかどうかの違いしかないわけですからこれは新品として扱うべきです。
リエ
そんな心配してないよ!
シスター300
ただ一つ言えるのは、Amazonには返品制度があり、セラーを評価するシステムもあるということ。もしあなたがお客様の立場で、2つ注文して片方がキレイなのに片方の箱が破損していたら、納得はしないでしょう。
リエ
んんん…これくらいならセーフだろ!新品で出品!
シスター300
それがあなたの家に届いた時に、ましてやプレミア価格だった時にクレームを付けずにいられるかどうか。そういうことです。

最後に:緩衝材で梱包する意味

リエ
結局はお客さんのお気持ちの問題じゃん。クレーム来なければまあいっかという部分もあるよ。
シスター300
それも含めてですよ、ちゃんと緩衝材(プチプチ)で包装しておく意味って大きいと思うんですよね。
リエ
なんで?包装しても箱の傷は隠せないんでは?
シスター300
まず、転売屋に渡った時。包装しておけば開封しないで次の転売先に渡るから傷がわからない。
リエ
おい!
シスター300
次にアリバイです。「これだけ頑張ったのだから仕方ないよね」という言い訳になる。
リエ
聞くんじゃなかった。
シスター300
同じ傷でも緩衝材があってついてしまった場合とむき出しでダンボールに入っていた場合で印象って違うと思いませんか?
リエ
……かもしれないけど。

私はまだフィギュアに詳しくなかった頃、ウインドウの抜けや外れをちゃんと検品せず軽視していた部分がありました。

ウインドウが割れていたものを業者に下取りに出したらたまたま海賊版だったという事件があり、それ以来他のお店の審査基準を参考にしています。

しかしヤフオクなどで出すと結構な箱の潰れも気にされなかったり、逆にマケプレで買ったら有名な業者でも箱がメリっといってたりすることが結構あるので、基準を厳しく考えすぎていたのかな、という反省もあります。

基準を厳しくするとちょっとした傷で市場の商品価値を下げることになりますし、逆に傷物でもセーフという風潮にしてしまうと新品の中に傷物が多く混じってしまう。レモンの法則で相場は下がってしまいます。

レモンの原理とは
情報の非対称性が市場に及ぼす影響について論じたミクロ経済学の理論。中古車市場で、外見からはわからない欠陥車(レモン)と優良車(ピーチ)が混在していると、買い手が高い金額で欠陥車を買うことを恐れ、欠陥車に相当する金額しか払わなくなるため、市場に優良車を出す売り手がいなくなる。売り手・買い手の情報格差が原因で、質の悪い商品しか市場に出回らなくなる「逆選択」が起きるという理論。(コトバンクより引用)

箱の傷にクレームを付けないというお客様と、商品の状態を隠さず伝える業者との間で良い信頼関係が結べるといいですよね。