商品に個別シリアルコードが追加される?

ちょっと気になるニュースが有りましたのでご紹介しましょう。

まさか鬼越と尼神が二回戦で落ちるとは。

なんでM-1を予選から追ってるんですか。芸能評論家気取りか。

ではなく、AmazonがTransparencyプログラムを日本で開始するとのことですよ。
Amazon、商品の透明性を高める「Transparencyプログラム」を日本で開始(プレスリリースタイムスにリンク)

これによるとこのプログラムに参加した企業は規定の2次元コードを貼ることができて、貼られてない商品は海賊版ということがすぐに分かると。

個別のコード?一つ一つ違うシリアルナンバーが打てるってこと?

同じナンバーの偽造品が出たら、それの純正品はこっちです、ってなるの?それができたらまあ、偽物は探せるかもしれないけど…

若干の疑問は残りますよね。
Transparencyプログラムに抜け穴はないのか


私が悪徳業者なら、試しに一つ買ってコードをコピーするよね。よほどの高度なホログラムでもなければできるでしょ。

それにメーカーで押された2次元コードが、何人もの間を渡ってまた出荷された時、もはやどこから出てきたものなのかもわからない。

次にコストです。限定品ならまだしも、数千数万の商品に個別のコードを貼る手数料は当然メーカー負担ですから、果たして海賊版防止のコストと見合っているかどうか。それをどうやって検証するのか。

お客さんからしたらプログラム参加してる商品だから安全!って考えるかもしれないよ。その分定価が高いけど…。

我々に関係あるところでいうと、すり替え対策になるのかどうか?です。

箱はそのままで中身すり替えられたら…どうにもならんね。
フィギュア業界は参加するのかどうか

で、ホビー業界、特にフィギュアは海賊版に悩まされていますから、ブランドイメージのアップに繋がる解決案があるなら参加したいところですが。

いやあ…ただでさえ価格上がりまくりのフィギュア業界でさらなる負担を強いられるのはどうかな…。それにフィギュア全部にシリアルコード貼るの?

お客様はコードを読み取ると正規品かどうか分かるらしいのですが、店舗でそんなことしてたら転売屋と間違われてしまいますし、そもそも通販では確認のしようがない。

もう一つ気になることがあってさ。海賊版は作る方もコストを考えてるわけだから、当然高騰してるフィギュアの海賊版を作るわけだよね。

でしょうね。1500円のフィギュアでは海賊版を作っても赤字でしょう。

ということは、メーカー側も高騰しそうな商品だけプログラムに参加する意味があるよね。それって発売前にわかることなの?わからないよね。

できたとして、どうして同じブランドなのにこっちだけプログラムに参加してこっちはないんだろう、ってなりますね。こっちは偽物なの?となってしまう。

お墨付きをつけたはずが、お墨付きがついてないものが逆に信頼性を損ねてしまったら…。

うーん…現実的じゃないかなあ。
将来的には小売仕入れ激減へとつながるかも

このプログラムがどこまで浸透するかはわかりませんが、特に気をつけたいのが海外からの輸入商品を扱う方々でしょうね。将来的には中国からの小売輸入は難しくなるかもしれません。

それこそ自分で中国に工場建てなきゃ駄目って業界…。とても副業でできるレベルじゃなくなっちゃうね。

Amazon側の狙いとしては、このプログラムがあるからAmazonの買い物は安心だよね、というのが浸透して、メーカーもAmazonにお墨付きをもらえるように専売になる…といったところでしょうか。

なんていうか…メーカー仕入れがメインになって、小売店からの仕入れは危なっかしくて出来なくなりそう。

それにさ、ウチから買った正規品が流れ流れてメルカリとか出て、それを買った人がAmazonに出品して「コードが以前のものと同一」とか言われてウチが疑われて…っていうのも怖いよな。

ダイヤの密輸を追ってるんじゃないんでそこまでしないとは思いますが…。

このフィギュアはブラジルの鉱脈でしか取れない希少な女教師濡れ濡れフィギュアです。

ダイキ工業がブラジルにあるわけないでしょう。